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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第10章 まばたき●


「橘先生、今日はすごくラッキーだよ。」

「え?」

「目の前にステージから伸びる道があるの。
ここまでメンバーが来てくれるって事だよ。」

「佐久間さんがですか?」

「佐久間さんは上手側だから来てくれるかな?
高杉さんとベースの八巻さんは絶対に来てくれるよ。

アピールしなくちゃね。
目があったら嬉しいじゃない?」



確かに、私達の前にはステージから伸びる道が続いていた。

足元に照明のためのライトが取り付けてあるという事は、間違いなく誰かがここへやって来るという事だ。



出来れば…佐久間さんを近くで観てみたいと思う。

the IVYのギタリストである佐久間俊二のギタープレイ。

もちろん高杉さんの妖艶なパフォーマンスも楽しみだ。



しかし、出来る事なら私の姿に気付いてほしくはない。



日常的に自宅で会う仲である高杉さん。

どこか気まずさを感じてしまう

今日はとにかくアイヴィーの音楽に集中したい。



影からこっそりと覗き観るくらいの方が気が楽だ。






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