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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第8章 身体の関係●


“そんなのおかしいよ”

私は彼女の恋を否定してしまった。



恋人がいる人と付き合う…。

何て残酷な行為だろう。

誰も喜ばない、誰も幸せにならない。

向かう先は破滅だ。



村瀬先生は彼女の事をどう思っているのだろう。

ただの遊びか…。

彼女は“幸せ”だと言っていたが、はたしてそれは本心なのだろうか。



彼女はクリームパンを食べ終えると、無言のまま保健室を出ていってしまった。

彼女の恋を否定するという事は、彼女自身を否定する事でもある。

このまま心を閉ざしてしまったら…。

そんな事を思ったが、やはり彼女の恋を応援する事は出来ない。



しかし、私に何が出来るだろう。

村瀬先生に問い詰めた所で彼女が喜ぶはずはない。

それに一体何を話せというのだ。



“小松さんの事は遊びなんですか?”

“小松さんを愛しているのなら、恋人とは別れて下さい”



どれも余計なお世話だろう。

やはり私は彼女の恋を傍観するしかないのか…。






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