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【報道系】わちゃわちゃ

第9章 増田貴久的錦戸亮。




どうして口を衝いたのが
二人の関係のコトだったかというと…


そのときのオレにとって
二人の関係の方が大切だったとか
そういう話じゃ勿論なくて。


そもそも、
そんなもの比べられるものでも、
比べていいものでもなくて。


ただ、
錦戸くんが自分で決断を下したのに
無理にNEWSに繋ぎ止めておくのは
違うって思ったから。


それに…
錦戸くんは
今までもサインを出してくれていた。


それにも関わらず、
錦戸くんの本音を聞くことを避けてたオレには
今更話す資格はないって思ったから…。


錦戸くんは、
オレに沢山のことを教えてくれた。


えっちなことも。
えっちじゃないことも…。


「ます、Sの意味知っとるか?」

「それくらい知ってますよ!笑」

「そやな。でも、それだけじゃあかん。
その後に"サービス"できるんが上級のSや。

オレらが抜けたらその枠が空くやろ?
お前がそのポジションいってトップかっさらえ。

ます、お前ならできる。実習もシたしな!笑」

「人の夢と書いて"儚い"や。
けどな、お前の夢は儚く散らせるな。

だから、頑張れ。
頑張って、頑張って…

オレらに抜けたん後悔させるくらい
えぇグループなれ。」


最後に
そう、エールを送ってくれた錦戸くん。


錦戸くん、NEWSは
言いたいことを言い合えるグループになりました。


歌も、頑張り続けています。


だけど…、
失ったものもあります。


うまく、
言えないけど。。


オレも努力したんです。
だけど…


『細かいことはいいじゃない』

『ニュアンスでしょ』


そうやって流されることに
いつしかオレも疲れて
今では口を噤んでしまうんです。


だから
4人で踊っていると
少しだけ、辛いんです…。


そんなとき、
どうしても考えてしまうんです。


錦戸くんがいたら。
山下くんがいたら。


オレの意見を流さずに
聴いてくれたのかなって。。


正直、
後悔してもらえるほどのグループには
まだなれてないのかもしれません。


でも、いつの日か必ずなってみせます。


そのときはきっと、
見たこともないような
鮮やかなマーブルを描いてみせます。


だから…、
見守っていて下さい。


離れていても
同じ星が見えるなら


オレはただ、
それだけで―――…。






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