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【報道系】わちゃわちゃ

第7章 テゴマス的不協和音。




その日、タカの家に帰る気になんかなれなかった
オレが自宅に戻ると、灯りが付いていて。

「……人ん家で何やってンの?
もう5時だけど??

まさか、寝ないでずっと
そこにいたわけ…?」

「……おかえり。
ごめんね、勝手に…。

その…心配で。。」

「……別に?
オンナとヤってただけだけど?」

「…そっか。」

「……怒んねーの?」

「だってオレ、どう頑張っても
女の子にはなれないし…。」

「………ふーん?
随分と物分かりがいいんだな。」

「…」

「………なぁ、アイツのコトも、
そうやって……、
赦して…きたのかよ?」

「……アイツって…?」

「ハハッ! 白々しw
アイツしか…いないだろ?

錦戸、亮っ。」


オレが名前を出した途端、
あからさまにタカが動揺した。


そんなタカを
見るのも耐えられなくて…。


「……アイツ、お前のこと
都合よく使っただけなんじゃん?

結局、、捨てたんだし。」

「そんなんじゃ……、ない。」

「……何だよ、アイツのコト庇うのかよ…。
じゃあもう、アイツんとこ戻れば?

正直、直ぐダラダラ汁垂らして
挿れられるオンナと違って、めんどーだし。」


―――多分、オレは今…
言ってはいけないことを
言ってしまった…。


無言でバックから鍵を取り出し、
机の上に置くタカ。


「いろいろ……ごめん。
これからも、仕事は仕事で…。」

「……そんなん、わかってるよ。
ガキじゃ、ねぇんだし。」

「うん……だよ、ね。」


違う。


オレが言いたいのは、
こんなことじゃない…。


『タカ、忘れてよ。
アイツのコトなんか。。

アイツのコトなんか
庇わないで…。

アイツじゃなくて、
オレの一番の味方で居てよ。。』


だけど、
本当に伝えたい言葉は
声にはならなくて……。


「まっすーって…
意外と、節操ないんだね。

オレのこと

昔からずっと想ってた
とか、10何年越しの気持ちだ

とか言ってたけど…、全部嘘じゃん?

そのあいだも
宜しくやってたンでしょ?」


タカ、
お願いだからあのときみたいに
口付けてオレの口を塞いでよ。。


「……バイバイ。」


タカは、
最後に哀しそうな笑みを浮かべて


そう、呟いた…。




行かないで。


オレの側に居てよ、


タカ―――…。








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