第14章 思い出と今(あの頃のクロと研磨くんの写真飾ってａ「燃やして」

筑『それにしても…あの頃の研磨くん、かーわいかったなぁ』

黒「あの時から筑流、研磨にべったりだもんな」



筑『はっは、妬くな妬くな』

黒「だから妬いてねぇよ」



研「お待たせ…」

筑『忘れもんない？じゃあ帰…』

黒「やっべ！木兎に返すマンガ間違えて置いてきた」



研「…また今度にしてもらえば？」

筑『ばっかでー』

黒「筑流うるせぇ。もうかなり長いこと借りっぱなしだからな…悪ィ、取ってくるわ。先帰っていいぞ」



研「わかった」

筑『研磨くんは任せろ。木兎によろしく言っといて』

黒「ああ、また明日な」



研「……」

筑『じゃあ帰るか』



研「うん」

筑『最近どう？バレー部楽しい？』



研「……わからない」

筑『そっか』



研「でも」

筑『ん？』



研「前みたいに…嫌じゃ、ない……ありがと」

筑『…そうか、よかった』



研「……」

筑『そういやこの前さー、昔の話を夜久にしたらすげぇウケてた』



研「なんの話したの？」

筑『研磨くんがお嫁さんになってオレの彼氏面してたクロに叩かれた話』



研「……！」

筑『ちょ、ごめんなさいその顔ヤメテっ、痛い心に突き刺さる夢に見そう！』



研「……ツクル、余計なこと他の人に話さないで」

筑『ええー、余計じゃねーし。オレにとっては研磨くんとの大切な思い出だし』



研「クロの思い出でもあるよ」

筑『クロはおまけだから』



研「…今の聞いたらクロ、泣くんじゃない？」

筑『今さらこれくらいでアイツが泣くかよ、男の子なんだから大丈夫だってー』



研「でも…あのときは泣いた、よね」

筑『まぁ、な…』



研「子供だったけど…ツクルのこと、本当に好きだったんだよ」

筑『…だから、男なの黙ってたのは悪かったと思ってるよ』