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夢操り屋 凛 第一章

第4章 さあ…勇気をだして。


その同窓会の間、彼女は何回も
かつての親友に話しかけようとしている
事がうかがえた。

あと一歩…あと一息…

最後の勇気が出ない…もう同窓会は締めくくりに
入っている…

もう一度…彼女はかつての親友の肩に手を伸ばす…

でも……躊躇して、下を向いて…手を引っ込めてしまう…

「今かな…。」
私は彼女の顔をそっと覗きこんだ。

「頑張って。勇気を出して。」

目が合った彼女はびっくりして顔を上げた。
…彼女にしか見えない私の姿…

私は、ニッコリ笑って、彼女の緊張した
手を握りしめた。

彼女は真っ直ぐ、かつての親友の背中を見つめ…
大きく頷いた。

少女のような満面の笑顔で…。

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