第9章 アムリ島
次の瞬間、コハルは手刀をくらった。
『…っ……』
気絶したコハルを肩に担ぎ先ほどまで話していたリンクの隣に並んだ。
リンク「私はホシホシの実の能力者。全88星座を具現化し、その星座を操る事ができる。今のは双子座のジェミニ。ジェミニが触れたものに姿形を変える事ができる。先程の攻撃を受けずに済んだのも、このジェミニを出したからだ」
やっとすべての合点がいった。なぜダメージがなかったのか。攻撃した時、なぜリンクが消えたように思えたのか。その場にいたのはリンクではなく、最初からジェミニだったのだ。攻撃が当たりそうになった瞬間にジェミニを消して背後から本体が現れ、気を取られている隙にまたジェミニを出してコハルを気絶させた。
ナ「そんな事ができるなんて…」
サ「おい!その汚い手でコハルちゃんに触るんじゃねぇよ!」
リンク「コハル?…あぁ、この娘の事か。こいつは少し借りて行くぞ。事が終わったら返してやろう。まぁ、返す時に生きていれば良いな。では私はこれで失礼するよ」
ル「待て!」
リンクはその場から消えたかのように立ち去った。コハルを連れて__
ル「コハルーーー!!!!!」