第3章 仲間
『人を殺すのは嫌だ』
コハルははっきりと自分の口でその言葉を言った。
『…でも…もしマークスから解放されたら…私の居場所はもう何処にもない……』
それがコハルの1番の不安だった。自分があの場所から離れたら次に行くあてがない。そもそも自分の家族はどうなるのか。そう思っていた。しかし、その心配は間違いだった。
ナ「あんたそんな事心配してたの?もっと私たちに頼りなさい!」
ゾ「うちの船長の幼馴染なら言いたい事くらいわかるだろ」
ウ「心配しなくても行くあてはとっくに決まってる!」
サ「辛かったらまた相談すればいい。」
チョ「コハルといて楽しいしな!」
ロ「私もあなたと話したい事がまだあるわ」
フ「スーーパーーー歓迎するぜ!!」
ブ「私もですよ、コハルさん。ここにいる皆さんが思っている事は同じです」
『…みん…な……』
コハルの目にはすでに涙が溢れ出しそうで、声も震えていた。そして、最後の1人の言葉。
ル「俺はコハルと冒険したい!だから…
俺の仲間になれよ!」