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【報道系】夢小説

第1章 【Forever mine:増田貴久】






増田「……シゲ、オレ。」

加藤「おぅ、……お疲れ。」

増田「早速でごめん、
寝かせてもらっていい?」

加藤「ここ、好きに使えよ。」

増田「……ありがと。」


玄関に入るや否や
疲れ切った出で立ちの増田さんに
寝室を明け渡す。


実はまっすーのマンションに行った日、
本人に経緯を話したうえで
謝罪していた俺。


増田さんは意外と冷静で…


『迷惑かけたな、シゲ。』


なんて言ってさ。


増田さん、
大人になったんだな、なんて。
(いや、まぁ俺より年上なんだけど!)


大切なのは真実が何かじゃない。


何を真実としようとしてるかだ。


そこには必ず、
その裏に秘められた想いが存在する。


彼女はまっすーの為に
増田さんとの約束を破った。


でも、それはまっすーを想ってのことだ。


彼女は悪くないから問い詰めるなよって
釘をさすと、


『そんなこと、わかってるよ。
つーか、誰のオンナだと思ってんの?
シゲに言われたくないんだけど…。』


なんて憎まれ口叩いたりして。


嘘をつくのも


騙されてやるのも


相手を想うが故だ。


俺が彼女と会った次の日、
増田さんは事務所の人間と
ようやく逃げずに話をした。


そして、その席には俺達も同席していて。


別れる代わりに
増田さんが出した条件は


期限を2日、延ばすこと。
土曜日をオフにすること。


それから
日曜に俺の家に泊まることだった。


ホテルをとりますよ
という事務所の提案に
その日だけは一人で過ごす自信がないと
言っていたまっすー。


『オレん家でもいいけど。』
って言う手越に、


『飯作れるヤツがいい』
なんて言ってたけど……


多分、彼女をときどき
シゲ美と呼んでいたくらいだから


彼女は俺に似ているところがあって、
彼女の面影を
俺に感じていたいんだろう…。


俺でさえやるせないんだ。
増田さんのやるせなさは計り知れない……。


















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