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時の恋人【ONE PIECE】

第2章 中編 生贄の彼女と死の外科医



ローと別れてから1年の月日が経った。



ユーリはあの後、シュライヤの船にお世話になっていた。

最初は修羅場に巻き込んだ上に世話になるなど、恐れ多くて断っていたのだが、これも何かの縁だといってごり押しされた。

シュライヤはユーリがいつ死んでもおかしくない状況で1人で海を放浪すると聞き、そんな彼女を1人にできなくて誘ったのだ。

本当はこの短期間でユーリに惹かれたというのもあったが、彼女の心は恐らく死ぬまであの男のものなので思いは伝えなかった。

その代わり1人になってしまった彼女の世話くらいはしてやりたいという下心は許してもらいたい。
仲間達もユーリの強さも知っていたし、快く受け入れてくれた。

そしてユーリも1年間は身を守る必要があったので、シュライヤの申し出は正直ありがたかった。

すべての決着はローと別れて1年後と決めていたので、それまで死ぬわけにはいかなかったのだ。

1年もすればユーリのことは、完全とまではいかないが忘れることができるだろう。

またローの病気の進行状況も分からないので、1年という期間を決め早めにケリをつけることにしたのだ。


数か月前ルフィとローがカイドウを倒したという記事を読み、ローの無事を確認できて安心したのは記憶に新しい。
その後は同盟を解消してローは再びハートの海賊団として活動しているようだった。


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