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【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~

第2章 最悪な出会い


口をパクパクさせ空き部屋の中を指差す翔に近付き、中を確認すると


そこにはー・・


『誰?・・翔、お友達?』

『否否つーか良く見てよ!この人達の顔ッ!』

『顔って・・いったい』



『君達は何者だ?』

『赤司っち紫原っち迄いるし、何なんすかいったい!?』

『黄瀬、騒ぐな。煩いのだよ。』

『ふぁ~あ、おい・・ねみーし腹減った、さつき何か買ってきてくれ』

『青峰君、桃井さんはいらっしゃらない見たいです。そして今の状況を良く見て下さい。』



赤い頭の男から順に勝手に話し出した得たいの知れないカラフル男子達に、空いた口が塞がらない



『・・翔、いったい誰なの?』

『だから黒子のバスケの登場人物だっての!漫画の!つかアニメ!』

『・・・・』

『おい、現実逃避しないで良く見てくれよ~ッ!』



何を言うかと思えば漫画の登場人物?
あり得ないだろ、と呆れた目を向けたに半泣きになりながら訴えてくる翔に溜息しか漏れてこない



『・・何度も言わせないで貰いたいのだが、君達は何者だ?今、黒子のバスケと聞こえたが』

『あっ、否~それは話すと複雑って言うかですね』



赤い頭の男の問いに狼狽える翔には仕方なく説明をした、黒子のバスケという漫画の登場人物である事、そして理由は分からないが我が家に突然現れたのだという事を



だけど・・



『ハァ!?漫画の登場人物て何だよ、お前ら俺達の事馬鹿にしてんのか!?』

『火神君、頭ごなしに怒鳴るのは良く有りません』

『黒子、ならお前は信じんのかよ!?』

『それは・・』

『まぁ、少し落ち着きなよタイガ、いくら信じがたい話でも女性を怒鳴るのは関心しないな』



サラストの爽やかそうな青年が、血気盛んな赤いツンツン頭の男を宥めるのを目に、隣の翔は『氷室さん迄いるし、すげぇ~』等と目をキラキラと輝かせているものだから、最早疑う余地が無くなってしまった。
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