【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~
第4章 買い出しはご用心
『ちょっと翔』
『次は俺も行くよ、変わりに黒子君残って貰えないかな?』
『・・分かりました』
『翔、何を勝手なことを言っているの?』
『だってまた変な男に言い寄られたら困るだろ?』
『!?』
『どうして知ってるんすか?』
まるで見ていたかのような翔の言い方に黄瀬は驚きに身を乗り出すと、翔は小さな笑みを黄瀬に向けてか、溜息混じりにに近付き額に手を当てた。
『分かるよ、顔に出てるから・・。嫌ならハッキリ言えば良いだろ、何かおきてからじゃ取り返し付かないっていつも注意してんのに』
『分かってはいるのだけど、中々ね・・。』
『・・ま、て事だから俺と黄瀬君で買い出し済ませてくるんで、帰る迄のんびりしてて下さい。冷蔵庫の物好きに飲み食いしてくれて大丈夫ッスから。』
翔に押しきられる形で3人が出ていったリビングでは
暫く静かな空気が流れる。
『・・なんつぅかあれだな、翔は姉貴思い』
『単なるシスコンだろ、あんなんで良く俺らを受け入れたよなあいつ』
高尾の言葉に被せるように欠伸をかきつつ口を開いた青峰に、緑間は眉間に皺を寄せる。
『兄弟を心配するのは当然なのだよ』
『ん~、ああお前も確か妹がいんだよな。やっぱ兄貴として心配なのかよ?おにぃちゃん』
『からかうな、兄弟とは互いに支えあうのが自然だ、それは好き嫌い問わずな』
『真ちゃんでもそーゆう事言うんだな、以外だわ』
『お前も妹がいるだろうが高尾』
『うちのは可愛げねぇからな~、俺が守ってやるって言ったら『ウザい』って返すぜきっと』
妹のいる通しじゃれあう二人はさておき、紫原は一人冷蔵庫を開くと手の中に大量のお菓子を抱えてモグモグ食べだし、そんな紫原を微笑みながら見守りつつ今だ一人パソコンとにらめっこをしている氷室がいた。
『兎に角買ってきてもらった洋服を片付けるぞ。』
『だな、やるべき事はやらねぇと。まだ買い物は時間かかるだろうし。』
赤司と笠松の指揮により仕分けと片付けはスムーズに進んでいた。
その頃、買い出し組はと言えば・・