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兄に恋したはずなのに

第1章 初恋はピュアじゃない


「お兄ちゃんが悪いんだからね。」


そう呟くと私は兄に
優しく口付けた。


「え?由美何してんの?」


顔を真っ赤にした兄は
こっちを見つめてあたふたしている。


「昨日の続きしてよ。」


私の理性なんてどこへいったのか、
今は兄のことしか考えられない。


「キスだけで足りるの…?」


兄の手を取り、
自分の身体に触れさせる。

兄の手の触れた部分からの
全身に電流を流したような
ゾクゾクが止まらない。

身体が兄を求めて熱くなるのが
自身でも分かる。


「ゆ、由美…。」


「お兄ちゃん、私の部屋いこ?」


私は兄の手をひくと
自分の部屋へと連れて行った。


私と兄はベットに腰かけると、
特に何かを話すわけでもなく、
微妙な緊張感のある沈黙になった。

私はその沈黙を先に打ち破る。


「ね、しよ?」


私が兄の身体に手を這わせると
兄がビクッとはねる。

既にもう息が荒くなっていて、
兄のものももう熱を帯びていた。


「誘ったのはお前だからなっ…。」


兄は吐き捨てるようにそう言うと
私の胸を触った。


「あっ…んんっ。」


兄の手が私の胸に触れる。
さっきから焦らされていた分、
感度が上がって快感が増す。


「お兄ちゃんっ…すきっ!」


感極まった私の口からは
自然とそんな言葉が漏れる。

ずっと好きだったお兄ちゃんが、
私の身体を触って、
息を荒らげている。


そのシチュエーションを
考えただけでゾクゾクする。



「めちゃくちゃにしてよ、お兄ちゃん。」
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