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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第9章 日常


殴られた太刀川さんをほっといて話が進む。

風「黒トリガーを2つ使ってまで近界民をボーダーに入れる目的は何だ?何が目的だ?」

と聞くと、「城戸さんにもそれ聞かれたなぁ」と答える。


〜会議室で〜

城「何を企んでいる?迅、明希...。この取引は我々にとって有利すぎる。何が狙いだ?」

城戸さんが僕達に問う。他の大人達も気になっていたらしい。

迅「別に何も企んでないよ。可愛い後輩を陰ながら格好良く支援してるだけ。俺達は別にあんた達に勝ちたい訳じゃない。ボーダーの主導権争いをする気もない」
僕「ただ、後輩達の戦いをあなた方大人達に邪魔して欲しくないだけです」

そう言い切った僕に続いて、悠一が「それと...」と付け足す。

迅「ウチの後輩達は城戸さんの『真の目的』の為にも必ず役に立つ」

城戸さんが僅かに反応する。

迅「俺と明希のSEがそう言ってる」

悠一のお決まりの台詞に、僕のSEも追加される。
城戸さんは暫く考え、答える。

城「いいだろう。黒トリガー及び使用者藤咲明希を交渉条件とし、空閑遊真のボーダー入隊を正式に認める」

◇◇

会議室での事を説明し終えた悠一が、揚げせんを食べ始める。僕も1個貰う。

迅「その、新しくウチに入って来た遊真ってのがかなりハードな人生送っててさ、俺と明希はアイツに『楽しい時間』を作ってやりたいんだ」

いつの間にか復活していた太刀川さんが、それがボーダー入隊とどう関係があるのか聞いた。

僕「僕は忍田さん達と、悠一は太刀川さん達とバチバチやりあってる時が最高に楽しかったんです」

言いながら、楽しかった昔の記憶を思い出す。

迅「ボーダーにはいくらでも遊び相手がいる。きっとアイツも毎日が楽しくなる」
僕「遊真君は、昔の悠一に似てるからね。...そのうち上に上がってくると思うので、その時はよろしくお願いしますね」

そう言うと、太刀川さんは「そんなに出来るやつなのか」と感心する。

僕「あ、そうだ。僕、普段はA級としてノーマルトリガーを使う事になってます。今は射手に興味があるので、そっちにポジション変えますけど、攻撃手のトリガーもセットしてあるので、本部で見かけた時は声掛けてくださいね」

そう言われて2人はハッとする。

太「お前それを早く言えよ!今から模擬戦しようぜ!」
風「お前はもっと自重しろ」
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