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スイーツビターとスイーツミルク

第1章 *。恋...?


「ねぇ〜? ちょっといいかなぁ?」

陽気に声をかけてきたのは一つ上の先輩であり同級生、いつも寝癖と重そうな瞳をしている''朔間凛月''がまるで甘え立てるような子猫のように頭をすり寄せてきた。


「あーもう、りったんどうしたの? あ、また膝枕?」


それに反応したのは俺、''星鷹 ミト''。だが、アイドルではない。

とても珍しいが男でプロデューサーを担当している。

そんな俺は今、憧れの紅月のリーダー ''蓮巳 敬人''さんに認められるよう日々サーポートしプロデュースに励んでいる。

まぁ? 蓮巳さんは憧れだし? そんな傍に付き添いたいとかそんな烏滸がましいのでね? そう憧れなのです。

ま、それはさておきりったんですね。

実は今こんな「あーもう」とか言ってますけど好きな人です。

なんというか放おっておけないし、とにかく猫みたいな気まぐれがギャップでそれ以外にもとにかく色々好きになってしまった訳ですが……。


『どう好きと伝えればいいか』


という事に悩んでいるんです。

自分で言うのもなんだが、後押しされないと一歩踏み出せないと駄目な人なんです。

でも、自分は一応男なわけで、好きな人も男だし? しかもアイドルというね?

全く俺はどうしたらいいんだ。


「しょうがないな〜。少しだけだぞ。」


嬉しながらも必死にニヤケを押さえて段差の上に腰を下ろした。


「ふっふ〜ん♪ ミトは聞き覚えが良くてそういう所好きだよ♪」


満面の笑みを浮かべたりったんは早速俺の脚の上に頭を乗せて嬉しそうに目をつぶった。


「ふぁ〜♪ やっぱりミトの脚枕最高♪」


うぐっ……。

なんて可愛いこと言うんだ。

俺の理性が滾るぞコノヤロウ……可愛いかよ。

もう、天使ですね。わかります。


「すやすや〜……♪」


「……っ」


どうしよう。変に意識してきた。

サラサラな髪の毛が少し動き背を丸めてすやすやと寝息を立てる。

そんな後ろ姿が可愛らしい。

同い歳とは思えられないほどに。
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