• テキストサイズ

【曇天に笑う】短編集

第1章 夕暮れ~蒼世~



『聞いたよ。海軍に入るんだってね。」

「天火か。…あのおしゃべりめ。」

快晴が続く毎日。ここは本当に平和になった。

『いいじゃない。おめでとう。』

「ふん」

犲はとっくに解散した。でもこの人は、いや、この人たちは犲の心を忘れていない。

私はそれを嬉しく思う。



「お前こそいい加減嫁の貰い手でも探したらどうだ?」

この言葉も聞き慣れた。仕方あるまい。蒼世は私のことなど何とも思ってないのだから。

『そうだね。天火にでも貰ってもらおうかな。』

「それは駄目だ。」







/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp