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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第32章 wrong step on the stairs6



「離……して…、…気付かれたら……」

「だからオレは何度も言ってるだろう?混ぜろって……ハハッ」

「ん……ッ、んぁ…」

「ちゅ…ン……、なあ…昨夜は何回ヤッた……?気持ち好かったろ…オレのことを隠して犯されるのは」

「ッ…そんな……、……!!」

「あァ……?……ハッ…、おいおい……」


元々、寝姿は裸だった。

身体を起こした時にシルバーたちの帰宅を知り、名無しは慌てて掛けシーツで上半身を隠した。

コーヒーを飲むときも腕と脇腹で裾を挟んで身体を見られないようにしていたのだけれど、こうなることが予測できていれば、バスローブに手を伸ばしていたのにと後悔する。


ふと、名無しは自分が裸だったことの経緯を振り返った。
セックスに溺れていたのだから別に何も着ていないことは不思議じゃない。

目覚めから失念していたひとつの事実に、段々と名無しの顏からは血の気が引いてゆく。

裸体の上に馬乗るナッシュに全身を見つくされ、シルバーの残した、幾数もの赤い跡を指先でなぞられている状態でも、それどころじゃなかった。


恐る恐る頭を横に向けると、シーツと同一化しつつ、浮いた生地の存在がそこにあることに彼女は気付いた。

そしてそれは、ナッシュの視界にも入った。


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