第31章 wrong step on the stairs5

「あ……好い…だめ……」

「コレかァ……？んん…」

「！！……や…なんで…ッ、そんな……ふうに……舐めないで…」

「ハッ……これも好きなのかよおまえ……初耳だな。……覚えといてやるよ」


透けた下着の上から噛みつくように、咥内いっぱいに胸を食む。
生地にたっぷりと絡みついたシルバーの唾液が、重力に従ってとろとろと垂れ下がる。

それが乳房の曲線を通り、シルバーが息を吹きかけると名無しはびくびくと震え、甘く嬌声を漏らした。

そのひんやりとした感触が瞬く間に咥内に再び埋もれれば、今度は生温かさが快楽と共に押し寄せる。

勃起した乳首を舌先で転がされては吸われ、名無しが息を整えようとした瞬間には軽く歯を立てられる。


シルバーもまた、こんなにじっくりと丹念な愛撫をする自分に笑いが止まらず、どころか、それをますますしてやりたいとさえ思っていた。

自分の為に淫猥な格好をして抱かれに来る……そんな彼女の振る舞いは、ただただ愛しいと感じるばかりだった。