第6章 ジンベエザメの試練 みたび
「・・・そう・・・すけ、さん?・・・ひゃんっ」
少しだけ太ももに手を滑らせると、ヒカリは俺の上でビクリと小さく身体を震わせた。
「・・・・・・ヒカリ」
「ん・・・宗介さん」
一気に頬を赤らめたヒカリ。そんなヒカリにもう一度キスしようと俺は顔を近付けていった。
「宗介せんぱーーーーーい!!!」
バンッとでかい音を立てて部屋のドアが開いた。
「乾燥機使おうと思ったら、なんと女の子の服とブラジャーが入ってたんすよ!!!これ!!!俺、どうしたらいいと思いますか?!!宗介先輩!!!」
そこにはヒカリの下着を高々と掲げる百がいた。
「や、やだっ!!!それ、私の・・!」
「へ?ヒカリちゃんの・・・って・・・あ、あは!あはは!なんかおとりこみ中だったみたいっすね。そ、それじゃあ、俺、失礼しまーーー・・・うげ!!!」
「・・・とりあえず一回地獄に落ちればいいと思うぞ」
百の頭をぎりぎりと握り潰しながら、俺は鍵をかけなかったことを心の底から後悔した。そして、『ほんっとに・・・マジかよ!!!』と心の中で盛大に叫んだ。