第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
~三年一組 生徒会長 ゼノ=ジェラルド~
「生徒会の顧問?私が、ですか?」
今朝のこと。
職員室の一番奥の席、ジル教頭に呼ばれて。
「先生方には、任意で委員会、部活動等の顧問をお願いしています。前任の芽瑠先生が生徒会の顧問でしたので、現在、顧問不在の状態です。そこで、マイン先生にそのまま引き継いでいただけたらと思いまして」
「生徒会なんて、私で務まるでしょうか?」
「生徒会メンバーは、自主的に活動しておりますので、基本的には見守るという形ですかね。顧問としてのマイン先生の役割は比較的軽いかと。それに、学園の行事等に関わりが大きいので、新任のマイン先生には、いい機会でしょう」
「はい。頑張ってみます!」
と、いうことで―――。
放課後。
校舎の一番端の生徒会室の前に、佇んでいる私。
私も高校生の時、生徒会役員やってたから、どんな感じかは、なんとなくわかるけど。
ちょっとドキドキ。
おもいきって、ドアを開ける。
と………。
「あ、ほら、やっぱり、マイン先生だった」
レオの笑顔が、まず飛び込んできて。
「ちっ、クソッ………」
苦々しい顔つきをする、カインの姿が見える。
………この二人、生徒会役員だったんだ。
「レオ、やっぱりって?」
私は、レオに問いかける。
「ん、ああ、皆で、顧問の先生は誰になるかなって、話してたとこだったから」
「レオは、私になると思ってたんだんね」
「芽瑠先生の後任だからね」
レオ、ニッコリと笑顔。
「………で、カインは、私じゃない方がいいと思ってたんだ?」
「別に誰がなろうが、気にしてねえよっ」
カインは、声を荒げる。