• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




「少し柔らか過ぎるな……そんなに動くと、うまく書けないのだが」



ゼノ様の爪が、花弁を軽く引っ掻く。

離れていったかと思うと、また、優しく引っ掻かれる―――。



「今度は濡れてきたな………文字が滲んで読めなくなった。もう一度、書いてほしいか?」



「あ………んっ、も、ダメ……」



絶え間ない刺激に、抗うべきなのか、身を任せるべきなのか………。

もう、判断がつけらない―――。

自然と涙が溢れてきて………そんな私の目元に、ゼノ様が口づける。

私を見つめる瞳は、どこまでも優しくて。

それが、嬉しくて。

幸せで―――。



「………ぁ、ゼノ、様。………愛して、ます………とっても、とっても―――」



とめどなくこぼれ落ちていく涙。

そして、溢れる想い―――。



「正解だ」

「え………ゼノ様?」



………正解?

何を言っているのか理解できず、私は首を傾げてしまう。

「ここに、そう書いた」

そう言うと、押しつぶすように、花弁を撫であげる。



「―――っ!」



「褒美をやらないとな。マイン、お前の欲しい物をやろう。何が望みだ?」

「ん………えっと………」

褒美って………望みって―――。

熱い眼差しで、しっかりと私を捉えている。

私の身体は、限界ではと思うほどに、火照っていき………。



「たくさんあり過ぎて迷うか?」



可笑しそうに笑みを堪えながら、尋ねるゼノ様。

―――っ、か、からかわれてる?



普段は見せない、ゼノ様のそんな表情に、ふっと身体の力が抜けていく。



「ゼノ様のおそばにいさせてください。これからも、ずっと………愛してます」



まっすぐにゼノ様を見つめ返し、そう告げる。



「マイン………愛してる」



耳元で甘く囁かれたかと思うと、性急に貫かれていた―――。



「………ん………ゼノ様、あ………あぁ、んっ!」



更に激しさを増す律動に、ゼノ様にはもう、余裕のカケラも残されてないと感じる。



………全身で、受け止めたい。

好き。こんなにも、好き。

ずっと、こうして、つながっていたい―――。

愛してる―――。





こうして、甘い、甘い誕生日の夜は更けていった………。








≪皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー! 完≫


/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp