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ハル

第2章 ナンパかよっ!


もしかして、このまま、連れ込まれるわけ私?
明らかというか、この辺りって、いわゆるホテル街だよね。やばすぎるじゃん。

「ココ、ほら行くから、」

連れてこられたのは、ホテルじゃなくて、ビルの地下のBer。ちょっといい感じの店。何で、こんな店知ってるんだろう?学生なのに何だろうこの違和感。

「いらっしゃいませ」
奥に案内される。
座ってホッとしたのが顔に出てたのか?

「ホント、わかりやすいよなぁ。明らかに、安心した顔してない?ホテル街抜けて来たしなぁ。」
「今日知り合っていきなりホテルに連れ込むわけ無いじゃん!」
「そんな、女に不自由してるように見える?」
ニヤニヤ笑ってる。
言い返せ無い。結構可愛い顔してるし。ソツなくて気が効くから本当にモテそう。
だけどさ、明らかに馬鹿にされてない?
何だよこいつ、年下のくせに何でこんなに余裕なわけ?あームカつく。
「はぁ。?別に、そんなつもりでついてきたんじゃ無いし。歳下のくせに生意気!」
確かに、ここに来るまでちょっとドキドキしたけど。色々、見透かされてる気がする。やだなぁ。

「、、、、、面白いわ、お前」
「酒飲んでる振りして、お茶飲んでるし。でかい口開けて欠伸してるし。いっつもあんな感じか?酒も飲まへんのに、よく付きあえるよなぁ。」

「!!!!!!、、、、、、。」

えーーーーーーーーー!!!!
見られてたし。しかもさっき会ったばかりの初対面のこんな奴に!

「何飲む?お茶か?ノンアルコールのカクテルも頼んだら出してくれると思うけど。」
「じゃぁ、ノンアルコール。甘くないヤツ」
ニヤニヤしてる。ま、下戸なのはバレてるしいいけどさ。
あとから考えたらこの段階で既に、主導権握られてるんだよねぇ。

私は、何だろこれ、酒飲まないからわからないけど、ノンアルコールのカクテル。彼はわからないけどチェイサー出てたから結構度数のきつい酒だと思う。
取り敢えず仕切り直しして、乾杯!
もっと酔っぱらってると思ってたけど、こいつ全然酔ってないし。私を誘ったのは酔った勢いとかじゃなかったみたいだ。
他にもいっぱい可愛い子いたけどなぁ。何で私なんだろ?カウンターの隅で隠れてたのになぁ。

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