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ハル

第7章 温泉旅行 R-18


食事の後暫くしてから、せっかくだからとちょっと遅めの露天風呂に向かう。
無色透明のサラサラしたお湯と赤茶色に濁ったお湯の2種類。内風呂が透明のお湯で露天風呂は赤茶色の湯。
露天に入ってビックリ!
女風呂と男風呂、丸見えだよ。幸い私たち以外に客はおらず貸し切り状態。
一応仕切りがあって、上には竹の手摺りみたいなのが渡してある。
隔たりがそれしかないし、高さも私の胸くらいなので、かなり、低くて混浴気分。
湯船が深いから立ち上が ってもウエストの上くらいまではお湯がある。ちょっとしゃがめば見えることはないから安心。だってさぁ。知らない男の人とか居るとさすがに嫌だよねぇ。だから、ここの露天風呂には他に人がい無いのかも?
しゃがみながら湯船を歩いて柵に手をかけて覗いてみる
崇史しかいないので声をかける。
「他の人いる?女風呂は誰もいなかったよ。」
「俺しかいない。」
「ココってさぁ混浴みたいじゃない?すごい作りよね。ビックリしちゃったよ。」
「あぁ、思ったよりも柵も低いしなぁ。?」
「・・・・・・・。」
ん?何か考えてる?
「お前さぁ、この柵越えてこっち来る?」
「ええーーーーー!!!!!!!」
何を言い出すのこの人は?確かに私の身長なら乗り越えることできるけど、私、素っ裸だし、大股おっ広げて乗り越えるわけ???
無理無理!恥ずかし過ぎるわ。
ここは冷静に落ち着いたフリをして答える。
「この高さはさすがに無理じゃ無い?しかも、人くるよ。ここ貸切じゃ無いし。」
「そりゃそうだよなぁ。ごめんごめん。俺が女風呂に紛れ込むよりかは良いかと思って。」クスクス笑ってるし。いや、笑い事じゃないですし。こいつ絶対マジだ。
湯舟に浸かりながら、星空を見上げる。
建物から漏れる光が少ないから、星が綺麗。
外気が冷たくて気持ちいい。
「崇史はいつもこんな空見上げてるんだね。同じ空だけど遠いね。」
「一葉、、、、。」
いつもと違う甘い声でよばれた。しかも名前で。
慌てて側に行く。
すると不意に抱きしめられる。
「きゃぁ!ちょっっと!何すんのよ!」
「ん。何するんだろうなぁ。」
じっと見つめられるし目線が外せなくて逃げられ無い。
私の顔に触れる手。頬に手を添えて、キスをする。ゆっくりと唇を寄せ合う。
そして、お互いの気持ちを確かめる合うみたいにどんどん深くなっていく。



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