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ハル

第7章 温泉旅行 R-18


一泊二日の温泉旅行。
切ないけれど楽しみでも有る。最初で最後のお泊まり旅行。

高速バスに乗って、向かった温泉地。
崇史は初めてだったろうけど、私は来たことあるんだよねー。後から車で来たら良かったって言ってたけどさ、あたしは、車って何度も言ったよ。

歴史有りそうな老舗旅館だし、私達には不釣り合いな凄い部屋でびっくり!
次ノ間が有るし、部屋風呂あるし、角部屋だし、正直広すぎて落ち着かない。
取り敢えず荷物を置いて、散歩に出る。
古い温泉街の石畳の路地をウロウロ散策。
紅葉のシーズンだけど宿からは見えなかったから、川沿いの道歩きながら紅葉の名所に向かう。道すがら色々話したと思うけど、全然覚えてないんだよね。
ずっと崇史のこと見てたから。

燃えるような真っ赤な紅葉のトンネル手を繋いで歩いた。ほんと綺麗で今まで見た紅葉の中でも1番綺麗。

その後、お部屋でご飯をいただく。
低い膳に並べられたお料理の数々。すごく美味しかったはずなのに、その後のことを考えると、食べた気がしないと言うか箸が全然進まない。
「俺さ、お前がご飯美味しそうに食べる姿好きだけど、今日はどうした?全然たべてないけど。」
「胸いっぱいで、食べれないの!!」
とちょっと拗ねたように言う。
お膳の向こうで、ビールを飲みながら、ニヤニヤしてる。

食事の後暫くしてから、せっかくだからとちょっと遅めの露天風呂に向かう。

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