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懲りない誕生日

第4章 ●HE・N・TA・I☆









「・・ん・・・ふぅ・・・」


やがてナナシから苦しそうな息遣いが聞こえ始め、
エルヴィンはほくそ笑む。

エルヴィンは今ナナシの急所を口に含んではいないが
息はしているので、生温かい風がナナシのソコを
ダイレクトに直撃しており、それは毒のようにゆっくりと
彼の身体を苛んでいっていた。

元々感度が高く快楽に弱い身体な上、
エルヴィンは急所の勃ち具合も尻叩きで調整し、
上手く刺激すれば呆気なくイクが、中途半端な刺激では
なかなかイケない状態にまで持ち込む。

赤くなってしまったお尻を撫でて労っているというのも
半分嘘で、擽るように撫で回してナナシの快楽を
徐々に覚醒させ、目的を遂げようとしていた。


「・・・え・・えるびん・・・」


ナナシの苦しそうで縋るような呼びかけに、
目を細めて喜びながらエルヴィンは無視を決め込む。


「・・・えるびん・・・苦しい・・・助けて・・・」


その後も何度か「えるびん、えるびん」と懇願が続いたが、
エルヴィンが何も反応しないのでナナシは焦れ始めた。


「・・・頼む・・・辛いんだ・・・刺激が・・・欲しい・・・」


そこまで言葉を引き出せたので、
エルヴィンはナナシの腰を持ち上げ呆れたように
冷たい声色を出す。


「ナナシ・・・今日は私の誕生日を祝う為に
君が身体を差し出してくれたんだろう?
君は私の誕生日を祝いにきたのではなく、
私に奉仕させる為に来たのか?身体の処理を私任せにせず、
自分でしなさい。少し考えればわかるはずだ。
君の前にある凹凸を上手く使いなさい」


それだけ言うとナナシの腰を元の位置に戻し、
エルヴィンはだんまりを決める。

ナナシはその言葉だけでどうするべきか理解したのか、
嗚咽の声量に拍車がかかった。

動き始めなければナナシが辛いだけなのに・・・と、
エルヴィンはその時が来るを黙って待ち、
ナナシの呼吸が荒くなっていくのを見守る。





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