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懲りない誕生日

第4章 ●HE・N・TA・I☆









――あぁ、まずい・・・
そろそろ俺も限界だ



エルヴィンはキスをやめ、
ナナシに四つん這いになって欲しいと頼んだが、
不安そうな目をされ慌てて弁明する。


「安心しなさい。君が嫌がった下着を引っ張るような行為は
しないよ。ただ、君と愛し合うのに、そういう体位で
やってみたくて・・・ダメかな?」

「・・・・・・」


ナナシの目は疑心と不安の色が宿っており、
なかなか首を縦に振ろうとはしなかった。

今までエルヴィンと肌を重ねた経験から、
彼が良からぬ事を考えているのでは?と
直感的に感じているのかもしれない。

最もエルヴィンが諦めるはずもなく、
ナナシの良心を擽るように誘導する。


「君とは死ぬ前に色々な形で抱き合いたい。
・・・それとも君は酷い事を何もしていないのに、
私を拒絶するのか?そうだとしたら、
私は今とても悲しい気持ちになってきているんだが・・・・」

「そんな事は・・・っ」

「では、四つん這いになりたくない理由は?
恥ずかしいという理由は無しで頼むよ。
君はいつも恥ずかしがってばかりじゃないか」

「・・・・・・・」


ナナシは困惑げな表情でエルヴィンを見遣ったものの
適当な理由が思いつかなかったらしく、
黙って四つん這いの体勢になったが、
エルヴィンに顔を向けてのものだった為、思わず苦笑する。


「すまない、ナナシ。可愛いお尻はこちらに向けてくれ」


グイッと抱き上げて方向を変えさせると、
ナナシの身体はプルプルと震えていた。

極度の恥ずかしがり屋だなと生暖かく見守り、
エルヴィンはナナシの足を左右に開かせる。




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