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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第16章 ドライバー編(原作沿い)




(澪視点)





「…おはようございます。
昨日はその…取り乱して
申し訳ありませんでした。」

翌日、徹夜で退と考えた人員配置の表を出す。
昨日とは打って変わって、
誰も文句を言うものはなく、静かだった。



「昨日俺と山崎で考えた配置図だ。
何か正当な意見があるものは申し出てください
もし何も無ければ、明後日からこの体制で
行きたいと思うので、
各自よく確認しておいてください。
では、今日は以上です。解散。」



はぁ、と欠伸が出そうになるのを抑えて、
朝礼の部屋を出た。

あーあ、副長の部屋が書類で埋まる前に
仕事しなきゃ…


「ふわぁ……あ。」

朝礼で耐えきれなかった欠伸をすると、
腰元で携帯が振動する。


……こんな朝に…誰だろう。
宛名も確認せずに電話に出る。


「…はぃ………もしもし。」



『…もしもし…澪か?』


「……若!?」



『急に電話をかけてすまない…。』




電話から聞く声は久しぶりに聞く若の声だった


「いや…俺も、中々帰れなくてごめん。」


『大丈夫だ。仕事、頑張っているのだろう?』


「……うん。」

『それならいいんだ。ちなみに…
………あとどのくらいで帰れそうなんだい?』


「うーん…まだ帰れそうにないな。」


『そう…か………。
こうして離れてしまうと、
余計に会いたくなるものだな。
なんだか…澪が辞表を
出した時の事を思い出すよ。』


「…………若。」


『…ごめん。変な事を言って。
電話で声が聞けて良かったよ。
けど…僕は澪に会いたいな。
少しの時間でもいいから……。』


「……ああ。近々、時間を作るよ。」


電話越しに若の声が身に染みる。
ここまで言わせるなんて、
俺は若の従者失格だな。


『ああ。楽しみにしてる。じゃあ……っ、
と、東城!?やめろ!
僕に触るなああああああああああ!!!』

途中で音声が雑音に変わる。
もしや、あの馬鹿、若に触れて
投げられたのか?

一旦電話が切れて、また電話がかかってくる。
今度は東城からだ。


『ガフッ…流石は柳生家
次期当主になられるお方……。』

ああやっぱり投げられたのか。馬鹿だな。
俺も馬鹿だけど、東城は度が過ぎた馬鹿だ。

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