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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第8章 消せない熱 続編 第二幕〈徳川家康〉




そう思った時、最後の雷が落ちて……
その場は一瞬光に包まれた後、全てが跡形もなく消えてしまった。


そう。全て、跡形もなく―――



……………………

…………


気が付くと、達は雨に打たれながら倒れていた。
身体を起こし、顔を上げると、本能寺跡の石碑が目に入る。

は胸の奥が痛いくらいに締め付けられながら、唇を噛み締めた。


「帰って……来ちゃった……っ。家康……」


しかし、すぐに妙な事に気付く。
雨に打たれているのに、身体が温かい。
背中に誰かの、腕の重みを感じる。


はゆっくり、恐る恐る視線を向けていくと……
声が聞こえてきた。

それは愛しくて堪らない、恋人の声だった。


「冷た……身体も痛いし、何この地面……」

「家康……?」


の声を聞いて、家康がハッとして我に返る。そして、急いで身体を起こし、を見て、目を見開いた。


「?……本当に?」

「家康……本当だよ、私……っ。家康……!!」

「!!」


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