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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第37章 あんたが望むなら エピ <徳川家康>




――それからは早かった。

家康はすぐに信長へ話をつけに行き、は直ぐ様、家康と一緒に住むようになった。
武将である家康はとても多忙で、が眠ってしまった後に帰ってくる事も多々あったが、は一人で眠りにつくのが怖くはなかった。

どれだけ遅くとも、家康は必ずと同じ褥で、優しくを抱きしめて眠りにつくからだ。


(温かい……家康、帰ってきたんだ)


温もりと一緒に、家康の匂いも感じて、は微睡みながら小さく「おかえりなさい」と紡ぐ。


「ただいま」


いつもの、優しい声音。

それだけで、満たされた。
幸せとは、こういう事なのかなと、そう思いながら、は口元を綻ばせて再び眠りにつく。


愛しい人の小さな寝息を聞いて、家康はその瞳を柔らかく細めた。


「……間抜け面。馬鹿みたいに可愛い。明日こそは、絶対に早く帰ってやる……」


――抱きしめるだけじゃ、全然足りない。


幸せそうに眠るを見つめながら、家康もそっと瞼を閉じる。

明日こそは早く帰って、愛しい人を思う存分甘やかそうと心に誓って――……



fin
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