イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第2章 意地悪な天使 〈石田三成〉
「ん……っ……!」
突然の事に、は理解出来ないでいた。
何が起こったの?そう思いつつも、三成に半ば抱えられるように口付けされ、大した抵抗も出来ないまま部屋の中へ連れ込まれる。
そして三成が、後ろ手にパシンッと勢いよく襖を閉めた。
「ん……んんっ」
部屋の中に入ってからも、三成はなかなか離してくれず、酸素不足で頭がクラクラしてくる。
舌を絡め取られ、時折出来る隙間から、くちゅっと艶かしい水音が響く。
やっとの事で唇を離してくれた時には、はもう身体の力が抜けてくったりしていた。
息も絶え絶えに、瞳を潤ませながら、「どうして?」と三成に問う。
すると、三成はやや怒ったように眉間に皺を寄せて、を真っ直ぐに見つめながら、苦しげに答えた。
「……どうしては、此方の台詞です。様は、私の事を何だと思っているのですか?」
「え?」
「私も男です。こんな夜中に、自分の部屋へ自ら招き入れるなんて……」
「……っ!ご、ごめんなさい!失礼だったよね……三成くんは男性で、しかも大役を務める戦国部将で……」
「違います!そういう事を言ってるんじゃありませんっ!」
「み、三成くん……?」
「貴女は……危機感が無さ過ぎる…っ!それに私は……っ」
……そこまで言って、三成の思考回路が止まった。