第12章 初めての記念日

｛え？でもるぅ、大丈夫か？｝


「だって、ハルさんの会社の人だもん。ちゃんともてなすよｗ私だって克服しないといけない事も含まれてるしｗ」


｛無理しなくていいんだぞ？別に今日必ずしないといけないわけじゃないし。｝


「無理じゃないよ。頑張りたいの！ハルさんが一緒にいてくれたら頑張れる気がするから。強くなりたいの。」


そう宣言すると少しの間が有ってハルさんが言った


｛あぁ、一緒にいるよ。そっか。わかった。じゃあ姫にお願いしようかな。｝

「はい、じゃあ何時頃に帰って来ますか？それに合わせてご馳走作りますよ？」


｛今日は休日出勤だから６時には帰れると思う。｝


「畏まったｗ」


｛侍か！？ｗ｝


「うふふｗお待ちしてますｗ何かリクエストある？」


｛卵焼きがいるそうだ・・・｝


「よっぽど気に入ってくれたんですねｗｗ嬉しいですけどｗ」


そうして少しのやりとりをした後電話を切った


今はお昼の１２時半・・・・・


今から買い物に行って料理して


６時には余裕だねｗ


気合を入れなおした私は買物をするため商店街に向かった



陽斗side


休日出勤していた俺は早急に仕事を終わらせようと


パソコンに向かっていた


そこへ社長がやってきた


「陽斗、休日出勤ご苦労だな。」


「いえ、昨日の内に片付かなかったので・・・」


「あれ？それは部長の仕事じゃないのか？」


「まぁ、適当に回ってくるんですよ。部長は部長で何か抱えてますしね。大口の営業先か何か。」


「あぁ、苦戦しているようだな。あの西条財閥だそうだ。」


「あそこって前の部長も苦戦してましたよね？担当の方がなかなか会ってくれないとかで・・・接待とかも毛嫌いしてるとか聞きましたけど？」


「そうらしい。意外とお前が行けばあっさり行けるかもよ？ｗ」


「部長が無理なのに俺なんかもっと無理ですよｗ」


「そんなことないだろう？まぁそれはいいとして・・・今晩、妻がいないんだが・・・」


「奥様旅行か何かですか？」


「あぁ、雅人と優季の所に行ったｗ」


「ニューヨークにですか！？」