• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第6章 明智光秀


「…は?」

光秀の提案に、何を言われたのか一瞬理解が出来ない秀吉。

「…何故俺の御殿なんだ?
提案したからには、おまえの御殿に置いて見張れば良いだろう」

間を置いて、秀吉が眉をひそめて言う。

「何故だ?おまえが連れてきた小娘だ。
牢に入れるのが不本意なら、おまえの御殿に置いて見張るのが筋だろう」

光秀が肩をすくめる。

二人のやり取りを見ていた葉月が、恐る恐る発言する。

「あ、あのーえーと、みつ、ひで、さま?」

恐縮した体の葉月を見て、光秀はああ、と言った顔をする。

「俺は明智光秀。
ところでおまえ、なんでそんな不思議な恰好をしている」

先に名前を聞いて葉月は驚く。

あけち、みつひで。

本能寺で織田信長を襲撃した人物だと、歴史で習った。

しかし、ここにその人物が立っている。

そういえば二人の年齢も、合ってない。

明智光秀は織田信長より年長だから、本能寺の時点で40歳を超えているはず。

けれどここに立つ明智光秀は20代かせいぜい30代前半の年齢に見える。
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp