第1章 青と黄色の少年
樹輝side
学校での授業はほとんど聞いてない。
正直役に立たないと思うからだ。
それにこんなの聞いてなくても、教科書さえ読んでいればだいたい分かる。
俺は窓側の席に座り、頬杖を着いて外を眺めているのが殆どだ。
友達なんて要らない……と俺は思っている……が……
「いっーくん♪」
出た。
コイツだ。
颯太。
「……あっち行け。鬱陶しい。」
「はぁ!?ひどっ!お前友達にそんな事言うのかよー!」
「……友達?……いつお前と友達になんかなった?」
「うん?入学式。」
なった覚えはない。
こいつから急に近づいてきて引っ付いてるだけだ。
頼むから1人にさせてくれ……
もう颯太の話は聞き流すことにしよう。
「……授業きついねー」
「そうだな……」
「眠いね(笑)」
「そうだな。」
「……今日カラオケ行こう?」
「そうだな……ん?はぁ!?」
しまった!
「よっしゃー!決定ー!じゃ、学校終わったらすぐ行こう!」
嘘だろ嘘だろ嘘だろ!!
いやいや!
あーもう!
何やってんだ……俺は……