第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「そんなの今のままでも
同じだろ?
及川の気持ち分からないままじゃ
退く事も進む事も
出来ねぇじゃん?
…とか言っても
他人事だから言えんじゃん?って
感じだよな〜
最終的には
お前が決めりゃ良いけど…
モヤモヤしたまま仲直りしても
気不味いのは
変わんねぇんじゃないのか?って
思うわけ。
あやふやなまま気持ちだけ
育つのってツラいから…」
他人事だと言いながら
まるで自分が当事者の様に
話す松川さん
「お前がどう思ってるかは
知らねぇけど
名探偵イッセーの推理によれば
マイナスばっかじゃねぇよ
同じ悩むなら
二人で悩む方が…ってな!
ま、振られたら慰めてやるし
頑張るなら応援するぜ〜
イケナイ恋♡じゃあな〜」
さっきの真剣な声が
ウソの様に戯けた声で
最後を締めて
電話は切れた