第16章 近過ぎたキミ（及川徹）⚠兄×妹R18⚠

何回抜いても
ダメかもしんない。

こんな可愛いの知らない

「怒ってないよ？
姫凪は悪くないから
謝らないでよ、ね？」

こんな愛しいの知らない

何回発散しても
何回言い聞かせても
止まらないよね

『お兄ちゃん…
大好きだよ…』

キミへの沸点は
日に日に低くなっていってるんだ

「奇遇だね…オレも…
姫凪が好きだよ…
だから…仲直り、ね？」

頭を撫でて
頬に指を滑らせ

ほっぺたに唇を押し付ける

ねぇ？姫凪
この好きを
後ろめたさ無く
言い合える関係だったら

今すぐにでも
キミを押し倒して

オレを刻むのにね

「はい、仲直りのチュー！でした！
さぁ、ご飯食べよ？
あ！オヤツ買って来てるから
それも食べよう？
悲しい顔させてゴメンね？
姫凪おいで？」

爪痕が残せないなら
せめて匂いだけ混ぜ合わせよう？

これなら良いよね？

これなら誰からも咎められないだろ？

向き合わず並んでご飯を食べて
並んでデザートも食べた。

微かに触れ合う肌と肌に
喜びと憂いを感じながら

「姫凪クリームついてる
かわいい！好き！」

『え！？取って？お兄ちゃん！
………ん、ありがとー！
だーいすきー！』

兄妹としての
好きを言い合った