第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「ハハッ!それなら安心☆」
なにが?安心なの?
笑い事なの?
やばいな、これ。
精神的にクルやつだ。
「姫凪?」
俯く私にお兄ちゃんがかけてくる声は
いつも通りの優しい声
当たり前、かな
だって只の妹なんだから
『なんでもないー!
じゃあ松川さん
また後で!』
「おぅ。迎えに行く〜」
二人に背を向けて走る
お兄ちゃんは私が邪魔だったの?
なんであんな嬉しそうにするの?
松川さんが良い人だから?
そんなの私には関係ないの!
ねぇ?
お兄ちゃんは私の気持ちなんか
知らないでしょ?
私が好きなのは
お兄ちゃんだけなんだよ?