第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
大きな手が胸に掛かり
フニフニと形を変えられる
たまにコツリと突起に指が当たる感覚が
携帯を持つ手が揺らし
ゴトリと床に落ちる音が
部屋に響く
「携帯より俺見て?
姫凪…好きや…
食べたい~…」
携帯を拾おうとした手を掴んで
手の甲にキスを落とし
「アカン?このまま食べたら
姫凪怒る?」
仔犬みたいな目やのに
纏うオーラはセクシーとか
反則ちゃう?
「姫凪~
応えてくれな無理やりしてまうー」
甘ったるい声のくせに
長い指の動きは艶めかしくて
『怒られへんの
知ってるくせに…!
恥ずかしいから
言わへんっ!』
「言うて、姫凪。
俺が欲しないん?」
唇から溢れる言葉は
私の記憶の中の
快感をピンポイントで煽ってくる