第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
"帰ってから"が楽しみ過ぎて
動物全然入って来ぉへんねんけど
まぁ、それは
「何見せつけてくれとんねん
なぁ、姫凪
俺らも繋ごや~
掴んどきぃ言われたやろ?
てゆっか捕まえるけど」
『知らんわ…アホ侑。
帰ったら覚えときよ…』
あっちも同じかな?
ブツブツ言いながらも
シッカリ手を繋ぐ姫凪
私の手を引いて歩く治くん
ヤッパリ私が気にし過ぎていただけ
そう思って
「…ゴメン、な?」
「なん?」
「色々。帰ったら
チャント話す!
イッパイ楽しもうな!」
胸の中の不安を
追いやり笑った
「…おん、せやな
行こか、サクラ」
「うん!
次はなんかもっと
動きあるヤツがエエなぁ
クマ寝てばっかりやったし」
「ほな…」
マップを覗く為に低くなった顔
近くなった肩に頭をくっつけ
繋がった手を揺らす