第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
それを治が見逃すはずもなく
「…侑に気ぃつけよ?
襲われたらアカンで?
(侑…顔エロい、見過ぎ
危ないのぉ…ホンマ襲うんちゃうやろな)」
ボソッと俺の耳にだけ
声を落としてくる
「誰がこんなチンチクリン襲うかぃ!」
慌てて否定した声に
少し生まれた笑いは
張り詰めた空気を元に戻して行く
結局あっという間に食い尽くされた飯
呆れ顔の二人によって片付けられたリビングで
4人テーブルを囲んで
ゲームとかしとったら
ホンマ何もなかったみたいに
いつも通りや
ただ違うのは
俺の目が姫凪ばかり
追ってしもうてる事。