第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
ただその殺意の後から
物凄い複雑な気持ちも追いかけてくるから
質が悪い
ここで黙ったら
姫凪(アイツ)がまた
苦しなるかな…
目の端に映る姫凪の辛そうな顔に
幸せそうなサクラの顔に
どこか無理してる治の顔に
嫌でも流れ込んで来る
それぞれの複雑な想いに
大声を張り上げる
「治!お前っちゅー奴は!
俺がしたかった事
全部すんなやー!
(デリカシーなし男か!
姫凪が辛いやろ!)」
治を小突いて
コソッと耳打つと
「サクラは俺のやし
彼女にはお前も普通にするやんけ」
淡々と返してくる治