第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
止まらんかった
ジッとしてられへんかった
「ヤッパリここに居ったんか…
何かあったら呼べ言うたやろ
アホ姫凪」
ソワソワして
あちこち歩き回った
姫凪(オマエ)が
泣きに来そうな場所
歩き回りながら最終的に残った
小さな公園
当たって良かったと思ったのも束の間
俺の予想は大ハズレやった
「治の話、終わったんか?
てっきり泣いとる思ったのに…
お前…偉いな…泣かへんかったんか…?
それとも…
泣かれへんのか?」
泣いてると思ってた姫凪は
辛そうな顔のまま
涙を落とす事を忘れとった