第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
『ん?どないしたん?』
「…暇やったら…
俺が尾行したろ…か?」
…クソヘタレか、俺のアホ。
『え!?治くんが!?
それやったら私も行くで!』
俺…GJ…なん…?
「ほ、ほんま?
ほな…その…土曜の夜に
連絡するさかい…あの…」
『ん…うん!…なんか…
私らも、デートみたいやな…
服買わな…って!目立ったら
アカンっちゅーねん!』
「なんでも可愛エエから…」
アタフタする姫凪に
真っ赤になる俺と
『ありがと…』
もっと赤い姫凪
アカン。ホンマ好きや。