第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「はぁ?」
怖ッ!って、そうやなくて。
角名はキレたら怖そうやけど
もっと怖いんが居る
「喧嘩したら説教だよ
それでも売ってくる?
てゆっか巻き込まないでくんない?
俺、正座とか死ぬ程イヤ」
…分かった?
うちの部には正論とオーラが
エゲツない
最強の番人がおるんや
部の秩序とやらを乱したら
正座させられて延々説教や
正論パンチは内臓にくんねん…
でも、や。
「そいつに手だしたら売るで?
だから出しなや?
分かるやろ?」
姫凪が絡んだら別や
掴んだ肩に力を入れ
角名を睨みつけた