第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②（宮侑、宮治）

治呼ぶとか方法は
色々あったはずやのに
なんでやろな

俺が世話せなアカンって思って
帰らんかった

アイスノンで頭冷やして
サクラの部屋から
布団持って来て乗っけて…

姫凪に捕まらん様に
気をつけながら世話をした。

後は…

「薬…」

最大の難関。

液体タイプと錠剤…
無理矢理口に突っ込んだら
アカンわなぁ…

姫凪の
口元をジッと見つめると
熱い息は絶え間なく吐き出されてて
さっき当たった
テガイ胸が布団の下で上下に動いてる