第26章 ♑🎄Merry Xmas 2017🎄(赤葦京治)完結
「黒尾さんサッサと謝った方が…」
黒尾さんの背中を指で突くと
「別に疾しいことないのに
なんで俺が謝るんですかァ?」
うわ、面倒クサイ。
『そうだよ?クロ。
アイちゃんはこう見えて
クロしか見え…』
「姫凪ちゃん!
要らん事言わんの!
ただヘラヘラしてる猿みたいな顔が
ムカツイただけやし!
ヤキモチちゃうし!」
こっちも同じく面倒くさい。
「へぇ?そうかよ?
なら捨てません」
「!!勝手にしい!」
…これは聖なる夜を前に
厄介な事になりそうじゃないか?
少しソワソワする気持ちが
俺と姫凪さんに渦巻いて
目を合わせる
『(京治、これ駄目じゃない?)』
俺のシャツを引いて
コソッと耳打つ姫凪さんに
ムラッとしてしまうのは
もう仕方ない。
だって、地獄絵図を見て
少し萎えたものの
帰り道でイチャつく準備は
万端だったんだから