第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
買い物よりも少し前
勝手に電話に出た
悪い事したとは思ってないけど
その事で姫凪が
責められてんだったら
助けに行かねぇと。
姫凪は
なんにも知らないんだからな。
静かにドアを開けて部屋に踏み込むと
『イヤ!シタくない!
…わ…私…ッ?!』
小さな背中は震えて
小さい身体で必死に声を絞り出してる
姫凪…?
短いブレスが痛々しくて
思わず背中を抱き締めると
〈姫凪?今どこだ?!
とにかく及川と話せ!逃げんな!
迎えに行くから…〉
電話口から男の声