第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『私、マコちゃんの所…に…
居たハズなのに…
何でここにいるの?』
目の前にいる姫凪が
夢で見た笑顔と
全然違うくて
口から溢れる名前もオレじゃない
「…嶋田さんが
送り届けてくれたんだよ…
倒れたんだって…
大丈夫かい?」
悔しくて悲しくて
必死にいつも通りを
演じるのに必死で
『そう…か。
あのね、お兄ちゃん…』
「どうしたんだい?姫凪?」
キミが何を思ってるのかとか
キミが誰を想って
その目を潤ませてるのかなんて
考える事さえ出来なかった