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イケメン戦国 男主 外見と違って中身は… 1

第2章 気づいたら




気がついたら、燃えている寺にいた。



自分でもよくわからない。



周りは、辺り一面火の海で煙がたくさん。
早くここから出ないと…



てか、目の前に誰か倒れてるんだけど…
いや……………まさか寝てんのか!?



「ちょ、大丈夫か!?寝てんの!?」



寝てるのか、気を失っているのか分からない人を揺さぶって声をかけてみるが…



?「…………ん…お前はいったい…」



眉間にシワを寄せ、目を薄っすらと開けてうつぶやいたがまたすぐ目を閉じててしまう。



え、ちょ逃げないと危険なんだけど!?
状況理解できてますか!?



自分の周りの建物はギシギシと悲鳴を上げて、今にも崩れそうになっている。



ここは危ない。とにかく、どうにかして外へ出ないと…



俺は、その人をおんぶして火がまだ回っていない所を走っては見つけ、なんとか外へ出ることができた。



それにしてもこの人全然起きないけど大丈夫かな…
なんて、思いながら逃げてきたところを振り返ると、



「げ!何ここ!?城だったの!!??」



燃えているものの、しっかりとそびえ立つものは紛れもない城だった。



時代劇かと思ったが、カメラもなければ、こんな火事になってるのに消防車の音も救急車の音も聞こえない。


何かが可笑しい。
そういう勘はよく当たるが、今はそれどころじゃない。



城から出たのはいいが、いつ崩れるかわからない。
門らしき所があるところまで、その人をおぶって走る。



門にたどり着くと、



?「……ん」



背中の方から声がしたため、



「大丈夫ですか?」



と声をかけてみる。
すると、前のほうから2人こっちに向かって走ってきた。




?「信長様!ご無事ですか!?」




?「貴様、いったい信長様をどこへ連れて行くつもりだ!!」




あ、役者がいたのか!なーんだなんだ。
やっぱり時代劇じゃんか!
と、安心していると、



1人の男が血相をかかえて、鞘から抜いたものは、
炎の光に反射してキラキラと輝く刀



「あらら…。」



本物だとすぐ分かった。
あれ、本物の刀や。あかんやつやん!?



男は刀を自分に向け、



?「いますぐ、信長様から離れろ!」



と言ったのだ。
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