第2章 紅雷とヘリオス
「紅雷様・・・紅雷様、起きてくださいませ」
私を呼ぶ声がする・・・目を覚ますと朝日が眩しく照りつける
「さぁ、お召し物をお取り替えいたします」
『じぶんで、やるから』
襟元にかけられた手を払い除ける
「失礼いたしました。食堂に朝食がございますのでお着替えが終わりましたらいらしてください」
ガチャン、と音がして扉は無表情に閉まる
『紅雷(こうらい)・・・か』
私はきっと煌帝国で生まれた子どもではない、齢(よわい)5つにしてそう感じていた
ここには4人の兄と8人の姉がいる
みんな赤い髪なのに私だけ深緑の髪
『・・・逃げたいなぁ』
着替えが終わって部屋の外に出ると沢山の使用人
頭は下げるがいやな目は隠されていない
朝食も姉兄とは食べることが出来ない
なぜなら私は一番下の第九皇女
『・・・寂しくなんて・・・ないし』