第5章 ☆Story3☆ ドラマの共演者は…
ゆりside
『あんなによそよそしなくても、よかったのに……』
「っだって、パパ痛いとこばっか付いてくるんだもん……」
『昔からそうだよー(笑)』
「お、俺……お父さんに嫌われたかな……(汗)」
『なんで?』
「い、いや……なんとなく……(汗)」
「さぁ……パパ、藤ヶ谷さんとそっくりだったから驚いていただけだと思いますよ……
別に、嫌うってことは……ないと、思います……多分……」←
『あの人嫉妬深いというか独占欲強いからねー(笑)
一人娘を、心配してるんじゃない?』
「そういえば……さっき言ってたけど……お墓参りって……」
「……私の、母です。
14年前、私が生まれて5日後に亡くなりました……。」
「っご、ごめん……余計なこと、聞いて……」
「いえ……母は、今でも私やパパ、みんなの中にいますから……平気です。」
「っでも……」
「……このネックレス、ママのものなんです。
パパとお揃いのもので、ママが私に、くれたんです。
ママの形見……私にとっては、お守りです。
このネックレスが、わたしを守ってくれているような気がして……」
「そんなに、大切なものだったんだね……
だからいつも、大事そうに身につけて……」
「はい。どんなものより、大切なものです。
世界に、たったひとつしかありませんから……」
「……。」
『ねぇ!次は洋服売り場だよ!?』
「わかったから!だから大声出さないの(苦笑)」
「(笑笑)」
「藤ヶ谷さんも笑わないでくださいっ!」
こうして私たちは、ユウの洋服とベビーチェアの買い出しを無事終えた。
だが買い物をしてて気になったのは、
ユウが選ぶものはどれも女の子が好むものばかりだった。
洋服に関しては完全に女児の服を選んでいた……(汗)
やっぱり、ユウはあっちk.『だから違うもーんっ!』by.ユウ